化粧品
わたしはいつもスッピンで、それは別に、肌がキレイなわけでも、自信があるからでもなくて、
とにかくわたしは無頓着で横着者で、
かろうじて顔は洗うけれども化粧水はつけませんし、
お化粧も、月に一度すればいいほうですし、お化粧をすると落とさなければならないのが本当に億劫でしかたがない位の感じなのですが、
なんと化粧品を売っていまして、
しかももうかれこれ20年近く売っていまして、
つまり、販売員なのですが、
化粧品自体になんの興味もないので、
売るときも、全く積極的になれませんし、
お客さんに質問されても何も答えられませんし、
商品の価値をイマイチわかってないので、売るときに、なんとなく申し訳ない気持ちにすらなってしまうのです。
そんなわけで、
わたしはずーっと、
やる気のない、いつ辞めてもおかしくない販売員だったのですが、
わたしの化粧品の師匠は、
こんなわたしを、
時には叱咤激励、時には褒め倒し、時には食べ物を与え、
あの手この手でわたしのやる気を出させようとしていましたが、
どうにもこうにもわたしのやる気は全く起きずにおりました。
が!
わたし、先週、気づいたのです!
「これは一生懸命やるけどこっちは適当でいい。」
っていうのは多分、
宇宙の法則的にダメだな!
と!
わたしはいままで、
お茶とお花がわたしの求める精神であって、
化粧品の販売のお仕事は、それとは真逆の、見たくないものが詰まったもの、だったのです。
それなのに、なんとなく辞めるに辞められず、ダラダラと続けてきました。
そんなんではいけません。
宇宙の法則的には多分、そんなんではいけないのです。
と思いまして、
頑張らないなら辞める。
辞めないなら頑張る。
と決めました。
で、とりあえず、
頑張ってみます。
それで、やっぱりどーしても頑張れないなら辞めます。
そう決めたら、
なんだかウキウキしてきました。
そしてとても眠くなってきました。