息子

わたし達の想像をはるかに超えて

子供というのは

大人たちの話を よく聞いている。

昨年、クリスマスの夜に

素敵なお話のひとつでもしてあげよう。

と思って、

息子にこう問いかけた。

「お母さんは、どうして毎日着物を着るか分かる?」

わたしの予想では、

わかんない。なんで?

と返ってくるハズだったので、

そしたらそのときは、

「お母さんは、蛭田先生みたいに、みんなを幸せにするような人になりたいの。蛭田先生は毎日着物を着るんだよ。だからお母さんも、蛭田先生に少しでも近づけるように、着物を着ることにしたの。」

という出だしで、それはそれは素敵な話をするつもりだった。

が!

息子は 

「知ってるよ。お洋服がないからでしょ。」

と。

わたしは

あまりにも意外で、

真実から少しもズレていない的を得た答えに

「そ、それはそうなんだけど…」

と言うのが精一杯だった…。

たしかにわたし

いつも

「あー、(太りすぎて)着る服がなーい」

とか言ってる。

よく聞いてるなー。

偉いぞ!息子!